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18.6.11

第1回研究会

日時:2010年5月16日(日)
場所:藤女子大学北16条キャンパス新館6階656室

講演:「学際的共同プロジェクトによる英語学習CALL教材開発―韓国の事例報告―」

講師:李元揆(イ・ウォンギュ)
 北海道大学客員教授・高麗大学校教授情報創意教育研究所所長

講演要旨:
 非英語圏の国の多くの英語学習者は10年以上英語を勉強しても、読み書きはある程度できても聞き取りと喋ることに困っている。英語の熟練者と非熟練者が英語を活用する場合と母国語を活用する場合との活性化される領域が異なることが証明されている。すなわち、熟練者は両言語を使うとき活性化される領域が重なって見えるが、非熟練者は離れて見える。その原因は読み、書き、聞き、話しなどが統合化されて学習されずに個別に脳の中に記憶されているためである。本研究では統合化された外国語活用能力を持たせるためのオンライン学習(イラーニング)システムの開発を目的とする。そのためにはまず、一般的な認知能力と熟練者と非熟練者の外国語熟練度を測りその差を標準化する必要があった。また、オンライン学習の前と学習中に学習者の認知能力と外国語熟練度を測定する必要もあった。測定の結果によって学習する内容の範囲や提示時間、反復間隔、学習方法などを動的に変えながら学習させることになる。本研究はイラーニングシステムの一種ではあるが、今までのイラーニングシステムの学習効果が学習者の集中力や学習意志などに依存していたことと学習者の学習能力を事前に測定した結果を反映しただけで学習中には反映できなかったことを改善する可能性を見せたことに意義がある。